歯磨きをしても虫歯ができてしまう理由とは - 岡田歯科医院

健康通信

【むし歯のはてな】

歯磨きをしても虫歯ができてしまう理由とは

虫歯の治療にこられた患者さんに歯磨きをしているかどうかを聞くとほとんどの方が毎日しっかりと歯磨きをしていると答えられます。しかし、虫歯ができてしまい治療に来られます。

小さなころから「食べたら磨く!虫歯になるよ!」と教えられてきてしっかりと守っているのに虫歯になってしまうのはなぜでしょうか。今回はそんなお話です。

磨いて満足するのではなく、汚れを落として満足するように!

本来歯磨きは虫歯にならない健康な歯を保つために行います。しかし、よく考えてみてください。毎日習慣的に行う歯磨きが食後や睡眠前の口の中の爽快感を感じるための習慣になってしまっていませんか?

このような場合、爽快感はあっても実際には口の中には汚れが落ちてない状態です。そこから虫歯になってしまうのです。歯磨きの本当の目的は歯垢(プラーク)をキレイに落とすことです。歯磨きによってその歯垢がとれていればよい歯磨きと言えますし虫歯の予防にもなるのです。

歯を磨いても虫歯になってしまうという方のほとんどはこのように磨いているけど汚れが落ちていないというのが虫歯ができてしまう理由です。

虫歯にならないための歯磨きポイント

  • 食べた後はしっかりと磨く
  • 歯と歯の間や噛み合わせ箇所、歯と歯茎の境目などを丁寧に磨く
  • 自分の口や歯にあった歯ブラシで力を入れず優しく磨く

食べた後はしっかりと磨く

食べた後や寝る前には必ず歯を磨くようにしましょう。基本的には食べた後30分以内には歯を磨くようにしてください。大切なのは口の中に歯垢(プラーク)をためないようにすることです。また飴やガムなど長い間糖分の多いものを口の中に入れ続けないように心がけるようするのも大切です。

歯と歯の間や噛み合わせ箇所、歯と歯茎の境目などを丁寧に磨く

磨き方のポイントは歯ブラシの毛先と歯と歯肉の境界に垂直に当てて軽く小刻みに優しく磨き歯垢を落としていきます。この歯磨き方法を「スクラッピング法」といいます。

また、歯周病の方は歯と歯肉の間に45度くらいの角度でブラシを当てこちらも軽く優しくこすっていきます。歯肉溝の中の歯垢をササっと取り除くイメージで磨いてください。この歯磨き方法を「バス法」といいます。

自分の口や歯にあった歯ブラシで力を入れず優しく磨く

口の中は人によってそれぞれ違います。汚れが付きやすい人とそうでない人、磨きやすい歯並びの人とそうでない人などそれぞれです。

歯科医院ではその人に合った歯磨き方法を指導するようにしていますのでしっかりとどの部分をどのように磨けばいいのかを知っておくことがとても大切です。

定期的な歯科医院でのクリーニングを

上記のポイントをしっかり理解して歯磨きを行うだけでも非常に高い効果はありますが、残念ながら歯ブラシでは落としきれない汚れが必ず出てきます。

これを放っておくことで虫歯になってしまいます。しかし、虫歯になるといってもずっと放っておくといずれは虫歯になるということです。

定期的に歯科医院でのクリーニングを受けることで普段では落としきれない汚れを落とし虫歯になる前の段階で食い止めることができます。目安として理想は3か月に1回が良いとしていますが、最低でも半年に1回はクリーニングすることを強くオススメします。

まとめ

歯磨きは毎日しているけど、虫歯になる・・・。しっかりと意識して歯磨きをしていても虫歯になってしまった・・・。治療をしても同じことを繰り返しているとまた虫歯になってしまいます。

歯が健康であれば体も健康でいられます。ずっと元気で健康な状態を保つためにも歯科医院で定期的にクリーニングを受けるようにしましょう。3か月に1度15分程度の時間でずっと健康な歯を保つか、その15分をないがしろにして健康な歯を失うか、どちらが賢明かは一目瞭然ですよね。

当院でも歯磨きブラッシング指導を行っておりますので虫歯のこと、口腔内でお悩みなどあればお気軽にお問い合わせくださいね。それでは毎日良いブラッシング生活を送るようにしてください。

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