歯周病はこのように進行しこんな症状になるという話 - 岡田歯科医院

健康通信

【歯周病のはてな】

歯周病はこのように進行しこんな症状になるという話

小学校中学年以上のお子様ができる歯磨き方法の工夫前回「日本人中年層の約9割が経験する歯周病とは?」では歯周病になる原因と症状を説明しました。今回はこの歯周病の進行していく過程とそれに伴う症状を詳しくお話していきたいと思います。

歯周病はこのような症状で進行していきます!

歯周病は徐々に症状を伴い進行して行きます。最終的には歯茎が歯を支えられなくなり抜け落ちてしまいます。が、急に抜け落ちることはありません。歯周病にも進行段階があり、徐々に徐々に進んでいきます。進行状況は以下のように進んでいきます。

  1. 1:歯磨きのときに血が出る
  2. 2:歯茎が腫れたようになるときがある
  3. 3:口臭がきつくなる
  4. 4:歯茎が下がり歯が長くなったようになる
  5. 5:歯に物が詰まりやすくなる
  6. 6:歯が弱くなってうまく噛めなくなる
  7. 7:歯がぐらぐらするようになる
  8. 8:歯が抜けてしまう

歯周病の進行と共にあらわれる症状

歯肉炎

歯と歯ぐきの間に歯垢(プラーク)がたまり炎症が起こり、赤くはれ歯周ポケットという隙間が出来てしまいます。歯垢は石灰化して歯石になりさらに炎症をひき起こしていきます。

軽度歯周炎

さらに進行が進むと歯周ポケットが深くなり、細菌が繁殖し炎症はどんどん加速していきます。歯の周りの歯槽骨が吸収されてしまい歯のまわりの組織が徐々に壊されていきます。

中等度歯周炎

さらに炎症が進み、歯槽骨は破壊されてしまい、歯はグラグラと揺れるようになってきます。

重度歯周炎

炎症によってもう進行は進みきってしまい後は歯が抜け落ちてしまう状態です。

歯周病の進行を確認するには

自分の歯周病がどれくらい進行しているかを確認する目安は歯周ポケットの深さを確認することで把握することが出来ます。

  • 健康な状態:1ミリ~2ミリ
  • 中等度:3ミリ~5ミリ
  • 重度:6ミリ以上

歯周ポケットにたまった歯垢は石灰化し歯石になってしまうと硬くなり普段の歯ブラシでは取り除けなくなります。なのでどんどん炎症は進んでいってしまいます。やがて歯を支える歯槽骨を溶かしてしまいます。

歯周病治療と予防法

歯周病治療は歯周ポケットにある歯垢や歯石を取り除きまずは歯茎の炎症を抑えるところから始まります。そして毎日歯茎を優しくブラッシングし歯茎を引き締めるマッサージをしていきます。これを続けることで歯周ポケットは浅くなっていきます。

ここで注意したいのは自分では歯垢や歯石が取れているかどうかは非常に分かりにくく歯茎をマッサージしているつもりでも実は汚れが溜まって炎症が進行していくということも多くあります。

まずは歯科医院にて一度治療を行いその後ブラッシングによるマッサージを行うというのが最も良いでしょう。

今回のまとめ

今回は歯周病の進行と症状について詳しく説明してきました。歯周病は重度になる前までなら治療し日々のケアによって治療することが可能です。自分で歯周ポケットの汚れは把握するのは難しく、そのまま進行して重度歯周炎となってしまうこともありますので、まずは歯科医院にて治療することです。

その後は毎日のブラッシングによるケアにより健康で強い歯茎を作るように努力することが大切です。

次回は歯石についてお話していきたいと思います。

 

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